フリーランス・個人事業主向けAI議事録ツール比較【2026年3月更新】
クライアントとのオンライン会議が多いフリーランス・個人事業主向けに、AI議事録ツール6種を無料プランの実用度・共有機能・セキュリティ・エクスポート形式・コスパの5軸で比較しました。無料録音時間の長さより「議事録をクライアントへ即座に共有できるか」「有料移行時のコストを抑えられるか」が判断のポイントになります。
フリーランス向け5軸比較表
| ツール | 無料プラン実用度 | 共有機能 | セキュリティ認証 | エクスポート形式(無料) | 最安有料プラン |
|---|---|---|---|---|---|
| tl;dv | 高 無制限録音・AI要約10回 |
リンク共有・Slack連携 | GDPR準拠 (英国法人) |
TXT・PDF | 約$29/月 (年払い約$20/月) |
| Fathom | 高 無制限録音・AI要約月5回 |
リンク共有・メール送信 | SOC2 Type II GDPR準拠 |
TXT・PDF | 約$19/月 (年払い約$15/月) |
| Fireflies.ai | 中 累計800分・月20クレジット |
リンク共有・コメント・Slack連携 | SOC2 Type II GDPR準拠 |
TXT | 約$10/月 (年払い・最安クラス) |
| Otter.ai | 中 月300分・1回30分 |
リンク共有・コメント共有 | SOC2 Type II GDPR準拠 |
TXT・PDF | 約$16.99/月 (年払い約$8.33/月) |
| Notta | 低 月120分・1回3分 |
△ リンク共有・エクスポート中心 | ISO 27001 | TXT・PDF・DOCX・SRT | 約$13.99/月 (年払い約$9/月) |
| LINE WORKS AiNote | 中 月300分・1回60分 |
LINEWORKS内のみ | ISMS認定 (国内データセンター) |
TXT・PDF | LINE WORKSプランに含む (月数百円〜) |
出典: 各ツール公式サイト・料金ページ・セキュリティページ(2026年3月時点) ※ 有料プラン価格は年払いの場合の月換算。月払いは割高になります。為替レートにより変動します。
3行結論
- 共有機能とセキュリティを重視するフリーランスなら、SOC2 Type II取得・リンク共有対応のFathomまたはFireflies.aiが選択肢として挙がります。Fathomは無料プランの録音時間が無制限で無料段階から実用的です。
- コストを最優先するなら、年払いで月額約8〜10ドルのOtter.ai(ProプランはAI要約無制限)またはFireflies.ai(Proプランは文字起こし無制限)が候補となります。
- Word形式で納品・共有したいなら、無料プランでもDOCXエクスポートに対応しているNottaが参考になります。ただし無料プランは1回3分の制限があるため、有料移行前提での検討が現実的です。
各ツールの特徴
tl;dv
公式サイトによると、tl;dvは英国法人でGDPR準拠を明示しています。無料プランで録音時間が無制限、AI要約は累計10回まで利用できます。共有機能は会議のハイライトクリップをリンクでシェアでき、Slackへの送信にも対応しています。エクスポートはTXTおよびPDF形式に対応しています。有料プランはProが月約29ドル(年払いで約20ドル)です。スマホアプリは提供されておらず、Chrome拡張機能・デスクトップアプリでの利用となります。
メリット: ボット非表示でクライアントへの配慮可
デメリット: チーム共有は有料プランが必要
Fathom
公式セキュリティページによると、FathomはSOC2 Type IIおよびGDPR準拠を取得しており、6ツール中セキュリティ認証の明示が最も充実しています。無料プランで録音時間が無制限、AI要約は月5回まで利用できます。会議終了後、要約をメールやSlackへ自動送信する機能があり、クライアントへの即時共有に活用できます。エクスポートはTXTおよびPDF形式に対応しています。有料プランはTeam Editionが月約19ドル(年払いで約15ドル)です。
メリット: SOC2 Type II取得・高セキュリティ
デメリット: 有料チームプランは$19/月〜
Fireflies.ai
公式セキュリティページによると、Fireflies.aiはSOC2 Type IIおよびGDPR準拠を取得しています。無料プランは累計800分の録音ストレージ・月20 AIクレジットが上限です。共有機能はリンク共有のほか、コメント・リアクション機能があり、Channels機能でプロジェクト別に会議を整理できます。無料プランのエクスポートはTXT形式が中心で、PDF・DOCXは有料プランとなります(公式サイトより)。有料のProプランは年払いで月約10ドルと6ツール中最安水準です。
メリット: Slack/CRM連携・共有機能が豊富
デメリット: UIが英語メイン
Otter.ai
公式セキュリティページによると、Otter.aiはSOC2 Type IIおよびGDPR準拠を取得しています。無料プランは月300分・1回30分が上限です。リンク共有・コメント共有機能を持ち、Otter AIが会議中にリアルタイムで要約を生成します。エクスポートはTXTおよびPDF形式に対応しています。有料のProプランは年払いで月約8.33ドルと、機能量に対して比較的低コストです。なお日本語対応は公式ブログによると2025年11月より開始されており、精度の詳細は公式未公表です。
メリット: リアルタイム共有・共同編集対応
デメリット: 日本語精度の詳細は公式未公表
Notta
公式サイトによると、NottaはISO 27001認定を取得しています。無料プランは月120分・1回3分が上限で、フリーランスの業務会議での継続利用には制約が大きいです。一方、エクスポート形式はTXT・PDF・DOCX・SRT・CSVと6ツール中最多で、クライアントへの納品形式に合わせやすいのが特徴です。有料のProプランは年払いで月約9ドルです。
メリット: Word/PDF/SRT出力・58言語対応
デメリット: 本格利用には有料プランへの移行が必要
LINE WORKS AiNote
公式サイトによると、LINE WORKS AiNoteはISMS認定を取得しており、国内データセンターを使用しています。無料プランは月300分・1回60分が上限です。共有機能はLINE WORKS組織内への共有が主な想定で、組織外のクライアントへの直接リンク共有には対応していません。エクスポートはTXTおよびPDF形式に対応しています。料金はLINE WORKSのプランに含まれ、スタンダードプランは1ユーザー月数百円からです(公式サイト・料金ページより)。すでにLINE WORKSを業務利用している場合は追加コストなしで利用できます。
メリット: LINE WORKSとシームレスに統合
デメリット: LINE WORKSアカウントが前提条件
向いている人・向いていない人
セキュリティを重視してクライアントに安心感を示したい人 → Fathom・Fireflies.ai・Otter.ai
FathomとFireflies.ai・Otter.aiはSOC2 Type IIおよびGDPR準拠を公式サイトで明示しており、クライアントや契約先に対してセキュリティ基準を示しやすい環境です。
会議後すぐ要約をクライアントへ送りたい人 → Fathom・tl;dv
Fathomは会議終了後に要約をメール・Slack経由で自動送信できます。tl;dvはハイライトクリップのリンクを即座に共有できます。いずれも無料プランで利用可能です(各公式サイトより)。
できるだけ費用を抑えて有料移行したい人 → Fireflies.ai・Otter.ai
年払いの場合、Fireflies.aiは月約10ドル、Otter.aiは月約8.33ドルで利用できます(各公式サイト・料金ページより)。日本語対応の必要度に応じて選択することを推奨します。
WordやSRT形式での納品が必要な人 → Notta
NottaはTXT・PDF・DOCX・SRT・CSVに対応しており、字幕ファイル(SRT)まで出力できます。動画コンテンツを扱うフリーランスや、書類形式を指定されるクライアント案件に向いています。
向かない人・向かないケース
- 外部クライアントとリンク共有したい場合のLINE WORKS AiNote — 主にLINE WORKS組織内の利用を想定した設計のため、組織外への共有機能は限定的です。クライアントが異なる組織の場合は他のツールの検討が現実的です。
- 毎会議でAI要約が必要な場合の無料プラン全般 — 無料プランのAI要約機能はいずれのツールも利用回数に上限があります。毎回AI要約が業務に必須の場合は、有料プランのコストを比較したうえで移行を検討することを推奨します。
- 1回60分超の長時間会議が多い場合のOtter.ai無料プラン — 1回30分の上限があるため、長時間の打ち合わせが多いフリーランスには制約が出る可能性があります。tl;dvやFathom(1回制限が緩い)の利用を検討する価値があります。